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180 Music From Earth

70年代西海岸の地下シーンでカルト的な人気を集めた逸脱ロックグループThe Decayesの仕掛人である鬼才Ron Kaneプロデュースのもと、所縁の面々の活動を紹介した86年のコンピ。The Decayesの超希少盤で知られる自主レーベルImgrat Recordsで497枚のみがプレスされ、他の惑星に向けてリリースされた珍品。シンセ奏者Mark Florinと猫のユニットや、LAFMSの中心メンバーのひとりである奇人Ace Farren Ford(ex Smegma)、Ron Kane自身の逸脱ガレージロックグループThe Manatees、その他全く無名の有象無象含む8組による全13曲を収録。LAFMS番外編としても楽しめる一枚。大推薦盤!

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Vetrina Magica

ライブラリーミュージック求道者にとって今最も旬な探求対象となっている、Corviria、Plin、Zuni、Arawakといった、80年代イタリアの放送業界で活躍した才気溢れる職業作曲家たちの名盤が残された、マイナーライブラリーレーベルTitian Recordsの一枚。軽妙洒脱なシンセづかいが持ち味の作曲家Evasio Roncaratiの別名義Hingrossによる、発表年不明(80年代初頭)の子供番組向けライブラリー。星空をひろげたような電子音の質感にうっとりしちゃう夢見心地の牧歌ラウンジから、おもちゃが動き出しそうなトイフルな電子ポップまで全12曲。スリーヴアートもすてき。大推薦盤!

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180
180 Voice Studies

"私が初めて出会った音楽は、自分の声だった"… 学生時代から声楽家に師事し、Pandit Pran Nathのもとで北インド古典声楽を学んだ、サウンドアート巨匠Charlemagne Palestine。Alga Marghenによって08年に発掘編集され、385枚のみが限定リリースされた、音声を用いた60年代の作品集。テープレコーダーのマイクに音声を吹き込み、直後にマイクを引き抜くことで生じる反響エラーを利用した『Surrealistic Studies』や、『Beauty Chord+Voice』と題した密やかな詠唱ミニマルなど、初期ミニマルミュージックの息づかいをダイレクトに感じることができる歴史的録音。永久保存盤決定!

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Voice Of The Planet

80年代のオハイオ州クリーブランドを拠点に、寄る辺ない逸脱志向と高純度のDIYポリシーを共有する友人らの潜伏活動を紹介した、Brian Sandsの自主レーベルBizart Records。そのラインナップの中でもひと際異彩を放つ一枚がこちら。ギター、マラカス、リコーダー、ベル、テープを用いて単独で録音された、画家でもある謎人物Larry M. Smileyによる81年の七吋盤。何処でもない架空の民族音楽といった趣きのなぞなぞ儀式から、内向きなタッチの爪弾きギターミニマルまで全5曲。スリーヴを兼ねるブックレットには、絵心あふれ過ぎのシュールな自作絵画の数々(表紙はセルフポートレート)。大推薦盤!

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180
180 Anagenic & pARTicle mUSic

INA-GRMの作曲家たちを神と崇める駆け出しのサウンドエディターが、類稀な探求心と膨大な録音素材を総動員して生み出したミュージックコンクレートミュータント。現在は、テレビドラマやドキュメンタリーの作曲家/サウンドエンジニアとして一線で活躍している、鬼才John Wigginsの最初期作となる『Anagenic』('83)と『pARTicle mUSic』('84)を収録した87年作。リリースは、騒音本舗RRRecords。自前のサンプリングソフトウェアを用いた高密度コラージュから、底抜けな味わいの騒音ブレイクビーツまで、何処をとっても病的な緻密さと歪み果てた編集偏愛に満ちていてステキ。大推薦盤!

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Global Reach

Markus OehlenやHolger Hillerといったドイツ逸脱音楽界隈と所縁の深い、シンセ奏者Christian Ingle(ex The Witch Trials)の米国での別名Christian Lunch。脳内辺境探検家の間で珍重されている『Specific Pacific Archipelagos』の作者である、 実弟Marten Ingle(本盤にもMarty Grasの別名で参加)の自主レーベルFish Ranch Recordsに残した81年作。33回転ミニLP仕様の七吋盤に、持ち前の破れかぶれなシンセづかいとむき出しのDIYパンクど根性を堪能できる全4曲を収録。試聴は、ぼんやり彷徨う浮遊感がやや異質な宅録調のミニマルシンセ『Courting The East』から。大推薦盤!

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180
180 The Conversation

あまりにも早くNo Waveの出現を預言した米国ロック史のオーパーツ『Daily Dance』('73)で知られる、ギター/シンセ奏者Doug Snyder。後のBorbetomagusの面々とNYで結成するSick Dick And The Volkswagensでの活動を経て、地元のオハイオを拠点とする自主レーベルNew Frontiersから発表した、87年の単独名義作。危うげに揺れるシンセの爪弾きと強迫的な反復ビート、そこに内向きな煌めきを放つ轟音ギターの余韻も重なってもう夢見心地。『Daily Dance』の極北からポストロックの地平を見渡す、ドラム奏者Bob Thompsonとの滝壺系陶酔ジャム『The Inertia Of Youth』を含む全8曲。大推薦盤!

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Sabbath Lift

ギリシャ中央マケドニア地方に位置する地中海交易の一大拠点テッサロニキの詩人/ダブルベース奏者Michalis Siganidis。Savina Yannatou率いる汎地中海音楽アンサンブルPrimavera En Salonicoの最重要メンバーであり、即興実験の最前線からフォークロアの淵に深く踏み込む活動で知られる異才。同じく伝統と現代を股に掛けるネイ奏者Harris Lambrakisとの06年の共作。街角の息づかいにジャズのグルーヴを再接続する持ち前のコラージュづかいによって、猥雑と哀愁に満ちた多民族都市のモザイク模様をビビッドにあぶり出している圧巻の一枚。全編ものすごい密度の全16曲(曲間無し)。大推薦盤!

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180
180 Vent D'ouest, Le Chant D'un Monde

ケルトの伝統が息づく仏西部ブルターニュのサン=ブリユー文化活動センターの委嘱を受け、詩人Kenneth Whiteと作曲家Jean-Yves Bosseurによって制作された85年作。神話、童話、民間伝承、土着の信仰といったブルターニュの伝統的な素材を手掛かりに、失われた唄の痕跡を辿る時空旅仕立ての霊性サウンドスケープ。実際に地域で収集した環境音を用いるなど、ブルターニュの精神風土を五感で感じることができる見事な仕上がり。神話的なシンボルの数々が描かれた美しい装画は、Brian EnoのObscureレーベルへの参加でも知られる、ヴィジュアルアーティスト/作曲家Tom Phillips。大推薦盤!

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Unart

本盤を含む初期作が探求者の間で再発見されている、ドイツのグループC.U.B.S.。Conny Plankをプロデューサーに起用したPsychotik Tanksなどの80年代NDW過渡期の重要パンクグループでの活動で知られる、エンジニア/ギター奏者Robert Crashの自主レーベルIdiot Recordsに残された82年の12吋盤。ミックスとエレクトロニクスで同氏が全面参加しているとあって、破壊的なユーモアを備える初期C.U.B.S.の逸脱した持ち味が一層際立っている感じ。きりきりにひずませたドラムスと電子音の『Digital Dub』など、ミニマルシンセの変種全4曲。スリーヴアートも秀逸。大推薦盤!

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180
180 Hot Line

全然情報が無いGöran Harryssonなるスウェーデンの潜伏シンセづかいによって、リズムマシン(Ace Tone社製Rhytm Ace)とアナログシンセ(Roland社製SH 1000)を用いて録音された、74年発表の七吋盤。各面それぞれに、『Hot Line』と『Smoogie』を収録。どちらも、むき出しのマシンビートの連なりに変調音声や電子音のうなりを重ねただけのホームメイドなミニマルシンセ。この時代にMoogじゃなくて本邦初のコンパクトアナログシンセSH1000を使うセンスもシブい。45回転でポップに聴くもよし、33回転で無骨な原始テクノとして聴くもよし(試聴サンプルはどちらも33回転)。大推薦盤!

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I.E.M.A. Collective Tape #4

シンセサイザーの普及に伴い、アイデアやサウンドの共有・拡張を目的とした国際的なユーザーネットワークの拠点としてサラマンカに設立された”International Electronic Music Association”。ここから世に出た才能も多いという、同協会制作のコンピシリーズの4番となる82年作。Leon Lowman、Gil Trythall、Don Slepianといった、現在再評価著しい作家の貴重な初期音源を含む全15曲。試聴は、自作のサンプリングソフトウェアを用いた作曲で知られるJohn Wigginsによる一曲から。知る人ぞ知る逸脱グループNO-Y-Zもここが初出か?後に印刷になるそうですが、本品はジャケもインサートの全て手描き。お宝!

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180
180 Kiribati

出自であるブルースからの逸脱と、ポストフリーを模索する英国ジャズ最前衛との共演をを経て、ポリネシアあたりの想像上の南国イメージを拠り所とする個人的なサウンドスケープ探求に着手、以来80歳を過ぎた現在も未知なるサウンドスケープを模索し続けている、四次元の旅人Mike Cooper。そんな脳内旅の模様が刻まれた自主CDRシリーズの第一号となる99年作。還暦間近に到達した脳内辺境最奥の景色の数々。着想源である南太平洋の島国のイメージに想いを巡らせつつ、同時期のHematic Sunsets(aka Asmus Tietchens)に匹敵する地球外風情まんてんの亜空間エキゾに仕上がっている一枚。大推薦盤!

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Warmth Is The Fifth Room

ドイツからオーストラリアに移り住み、音楽、映画、絵画、彫刻、執筆を含む総合アーティストとしてマルチメディアに渡る拡張実験に取り組み、自主レーベルNightshift Recordsを拠点に、カセットテープ、VHS、レコードを媒体とする個人的作品の数々を人知れず作り続けた異才John Watermann。これが最初の作品となる88年作。ソリッドなタッチのエレクトロニクスに、自ら録り集めた自然や都市の環境音、放送ノイズ等がミックスされた、サウンドスケープ仕立ての全9曲。試聴は、脳内辺境奥地へと深く踏み込んでいる様子が伺える一曲『Tear Gas & Water Cannon』から。大推薦盤!

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180
180 Fluvine

Karlheinz Stockhausenをして『コントラバスの仏陀』と言わしめ、Luciano Berioは『…彼のベースには30本の弦がある』と驚嘆した、イタリアが生んだコントラバスの魔術師Fernando Grillo。世界最前衛の音楽を紹介した、Crampsレーベルの名物シリーズ"DIVerso"の三番として発表した76年のソロ作品。徹底的に解体・身体化された人間エレクトロアコースティック状態の空間彫刻に圧倒され、馥郁とたなびく寡黙な軋みに五感をそばだてる、全4曲の極めて濃密なリスニング体験。試聴は、異常振動に空間が激しく泡立つ強力な一幕から。譜面が記されたインナースリーヴ完備。掛け値なしの傑作。

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Beth B & Scott B's Vortex (The Motion Picture Soundtrack)

ヒップな創造力に満ち溢れていた80年代NY下町の対抗カルチャーシーンの一角から現れた、実験的な自主映画制作に取り組む逸れパンクス二人組Beth B & Scott Bによって制作され、No Waveムービーとして世界各地で公開された、81年のB級犯罪映画『Vortex』のサントラ。自らシンセを操り、主演のLydia Lunch、John Lurie、Adele Bertei、Richard Edson、Kristian HoffmanらNY地下パンクシーンの精鋭と共に録音した全15曲を収録。試聴は、Angel Quinones(ex Konk)のパーカッションの抜け具合も絶妙なNo Waveディスコ名曲『Black Box Disco』から。名盤!

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180





Бесермян Крезь

Luc Ferrari


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