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NEW ARRIVAL 5/27 UP DATE 
Traditional Music Of Chile

先住民族由来の土着音楽と、そこから西洋音楽や土地土地の風土と結びついて各地に根付いていった混血音楽を一望にする、75年のチリ伝統音楽現地録音集。まずは、チリ中部の農村で録音された老夫婦(画像右)によるトナーダから。底の抜けた歌心が迸る婆さんの歌に、異次元の間合いで縺れ込む爺さんの木箱ドラミング。25弦のギタロンを弾き唄うのは、中部の山合いの村に住む盲目の吟遊詩人。淡々とした打ち返しに、農村の詩情がじわじわと色付いていく見事な演奏。グアテマラ山中で発見されたずっこけ冠婚葬祭バンドThe Sun lucas Bandの録音で知られる米Commandの名シリーズより。人類音楽遺産!

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180 アフガニスタン民族音楽体系

ユーラシアを貫くシルクロードの中枢であり、太古以来あらゆる文明が往来した異文化の一大交差点アフガニスタン。複雑に絡み合う多民族模様に分け入り、レコード5枚、54ページに上る手引書付きという質・量で、アフガニスタンの伝統音楽体系を構築した75年の歴史的作品。世界でも例を見ないこの偉業を成し遂げたのは、民族音楽学者藤井知昭。地球スケールの音楽的旅へと誘う圧巻の内容。この音楽が置かれている現在の過酷な状況からしても大変貴重な録音。ニッポンの伝統音楽や民謡が再発見されている今こそ、そのルーツを辿る旅の案内盤としても必携。再発盤とは帯の仕様が異なる初回版。人類音楽遺産!

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Glen Velez : Internal Combustion

古今東西を超えて土着と前衛を横断する異能フレームドラムづかいGlen Velez。その図抜けた越境性能が結んだSuso Saizとの伝説グループMúsica Esporádicaへと連なる85年作。タイトル曲『Internal Combustion』はMúsica Esporádicaで更に磨き上げられ、Suso SaizやMiguel Herreroの響きの美学と反応して極上のエスノミニマルサウンドに昇華される名曲。試聴は、響きの位相を自在に揺さぶる圧巻の独演『Bodhran』から。続いて、もう一人の異能フレームドラムづかいLayne Redmond(ex Música Esporádica)との異次元の対話模様に、ホーミーに似た倍音音声の揺らめきが重なる『Bendir』。名盤!

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180 Sakis Papadimitriou : First Move

古代文明所縁の地から現れたギリシャの作曲家/即興演奏家Sakis Papadimitriou。90年代にかけて大きなうねりとなっていく地中海フォークロア進化の動きに、ジャズ/即興演奏の領域から踏み込み、出身地エギオから古代と現代を結ぶ芸術プロジェクト"Aigio Music Workshop"を立ち上げ現在も最前線で活動している人物。84年〜85年にベルギーとフランスで行われたプリペアドピアノの独演を収録している86年作。試聴は、古代楽器に擬えたピアノの弦から紡ぎ出される、汎地中海性のエキゾチシズムに色濃く染められた一幕から。音響面にベルギーの前衛作曲家Karel Goeyvaertsが関与している模様。

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Songs Of Rhodes, Chalki And Symi

ペロポネソス半島とアナトリア半島に挟まれたギリシャ領ドデカネス諸島の島々の伝統音楽を収録している75年のレコード。ギリシャ全土にフィールドワークを行い、2万曲にも上る膨大な伝統音楽アーカイヴを構築した音楽学者Simona Karaによって録音されたもの。まずは、西洋と東洋が出会う地中海交易の要所として栄えたロドス島での録音から。澱みなく吟じられるマンティナーダと呼ばれる伝統の詩歌とリズミカルなヴァイオリンの伴奏、そこにペルシア由来のサントゥーリの揺らぎが添えられた、狭間の文化そのものといった感じのマージナルな響き。伝統の刺繍をあしらったジャケもすてき。大推薦盤!

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180 Frank Kollges : Drums, Voices, Knispel Nie

ジャズドラマーからサーカス団の音楽隊を経て、仲間と共に結成したDie Kruppsで名盤『製鉄所交響曲』を発表する打楽器奏者/パフォーマーFrank Köllges。その後もダダやフルクサスの精神に共振するお騒がせ集団Adam Noidlt Intermission Orchestra(CANのJaki Liebezeitらが参加)を立ちあげ、街角や廃倉庫を舞台に狂騒のカーニバル的パフォーマンスを繰り広げた人物。ドラムスと声を用いたソロパフォーマンスを収録している77年の作品。乱調気味のドラムスに、犬っころが応えたり、絶叫あげてのたうちまわったり、グルーヴィーに意味不明言語を乗せてみたり。底抜けに格好イイ全5曲。大推薦盤!

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Steve Beresford + David Toop + John Zorn + Tonie Marshall

架空のフィルムノワールのサウンドトラックとして制作された86年の作品。Steve Beresford、David Toop、John Zornという即興実験の最前衛をぶっちぎる三名に、女優(のちに映画監督)のTonie Marshallが加わる編成で仏Natoから発表した一枚。翌年に同じく架空の犯罪映画をモチーフにして制作されるJohn Zorn『Spillane』と一連の文脈で語られる一枚ですが、ダブ風の奇妙な音響処理やリズムボックなどのガジェットづかいに前者二名の色が強く出ている為、General Strikeのアップデート版としても楽しめる最高な内容。都市のアンビエンスが滲む『Shadow Boxer〜Sitting In The Park』から試聴どぞ。

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180 Music Of The Uganda Protectorate

1920年代からアフリカ民族音楽のフィールドワークを開始、謎と驚異に満ちた音楽の数々を世界に紹介した、20世紀が生んだ最も重要な民族音楽学者Hugh Tracey。その膨大なアーカイヴの中から編集された名物シリーズの最初期52年の十吋盤。シリーズ第八弾は、共和国建国以前のウガンダで独自の王宮音楽文化を高度に発達させたガンダ族にフォーカス。試聴は、ガンダ族に伝わるEntengaと呼ばれる驚異の王宮ドラムオーケストラから。60年代のブガンダ王国消滅に伴って一旦は絶えてしまっただけに(現在は綿密な調査によって復元)、オリジナルを聴くことができる大変貴重な録音。人類音楽遺産!

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On Record

78年にオハイオ州シンシナティで創設され、録音物や展示の企画を通して地元アーティストのエキサイティングな表現活動を紹介したCincinnati Artists 'Group Effort(C.A.G.E.)制作の81年作。地元作曲家組合との合作になっていて、現代美術家や実験音楽家が入り混じるコンピ仕立て。試聴は、なんだか不安な気分になってくるMartin Sweidel博士のプリペアドギターづかいから。動物の言語を借りて唄うという画家Jan Harrison(画像右)の歌は、まるでどっか遠い異国のフォークソングみたい。当時まだ全く無名の宅録家であったでろうJohn Benderをいち早く紹介している功績も大。家宝にどぞ。

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180 Slava Tsukerman : Liquid Sky

麻薬中毒者の巣窟にお腹を空かした宇宙人がやってきて手当たり次第に精気を吸い取って死なすというお話しを、サイケデリック×スタイリッシュな映像で綴った83年のカルトSF映画のサントラ。筋書きもぶっとんでおりますが、ロシア人監督Slava Tsukermanが自ら手掛けた音楽も底抜けに変態的。Carl Orffの『アフロディテの勝利』を宇宙人編曲したテーマ曲をはじめ、場末のカーニバル的異空間をビビッドに彩る謎音楽ずらり。全編で使用されているFairlight CMIのマジカルな電子音の鳴りで悪夢感五割増し。米盤に次いで希少になっている同年リリースの豪Interfusion盤。大推薦盤!

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Petros Theodorou : Onar

文学、演劇、ダンスといったマルチメディアに渡る総合芸術空間を創造するテッサロニキの作曲家Petros Theodorou。これもギャラリーなどで行われた展示の為のサウンドワークから再構築されている89年の最初期作品。タイトルは、古代ギリシャ語で『夢』を意味するという『Οναρ (Onar) ‎』。コンピューターによって生成された楽曲とヒトの音声による、電子室内楽風のサウンドスケープ8編を収録。古典やフォークソング由来の印象と自然音とがモザイク状に分解配置された、なんとも云えない甘美な揺らぎに満ちた響きの空間。音響面を預かるのはVangelis Katsoulis。大推薦盤!

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180 A Maze In Music

ワシントン州オリンピアのエヴァーグリーン州立大学の生徒による伝統の自主制作コンピシリーズ。82年の第三弾。同大学と云えば、80年代インディーシーンの隆盛に大きく関与したカレッジ・ラジオの中でも最も影響力のある発信地のひとつKAOS-FMのお膝元。そんな豊かな音楽磁場に育まれた独創性溢れる14組を収録。試聴は、同シリーズ第二弾でも図抜けた才気をみなぎらせていたRich Greenなる人物による、恐らくピアノの内部演奏によるものと思われる一曲から。最後は、同年にK.LeimerのPalace Of Lightsのコンピにも合流しているAlex Stahlによる、ダブルベースを用いた室内楽風の一曲。大推薦盤!

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Ihsan Al-Munzer And His Oriental Group : Orientalissimo

かつて中東のパリと呼ばれたベイルートの賑わいに咲いた徒花。東西をダイナミックに横断するベリーダンスディスコと銘打った突貫ダンスミュージックを生み出し、地中海〜ヨーロッパを席巻したレバノンの大作曲家Ihsan al-Munzirの80年代の一枚。異郷グルーヴ求道者垂涎のサイケデリックな70年代作品もいいけど、ほとんどお土産レコード化している80年代作品の観光エキゾ感に満ちた味わいも◎。まずは、ペナペナのシンセがエキゾチックに唸る一曲『Yerkenk Barenk』から。続いてドカドカ打ち込まれる70年代風のファンキーなドラムスがいい感じの『Sari Aghtchik』。ジャケもグー!大推薦盤!

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180 Ives Roqueta & Clemencic Consort

農村の風土と汎地中海性のエキゾチシズムが厚く沈殿した固有のフォークロアが息づく南欧オクシタニア。その政治的・文化的指導者であり、オック語作家、詩人、そしてフリージャズ以降の即興演奏を模索する動きとも結びついていく急進的なオクシタンフォークロア復権の前線拠点となる重要レーベル、Ventadornの創設者としての功績も大きいIves Roqueta。古代と現代を股に掛ける巨匠Rene Clemencic率いる異能古楽集団Clemencic Consortを迎えた78年作。試聴は、空間を揺らすザルブの鳴りとアルカイックなオック語の響きが醸し出す特濃の異郷の霊気に厚く覆われた一幕から。大推薦盤!

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