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Ethiopie: Polyphonies Et Techniques Vocales

多様な民族が暮らす多民族国家エチオピアの声楽集。同国の声楽というとコプト教に由来する儀式音楽が知られますが、ここで紹介されているのは、各地の民族グループによって独自に発達したポリフォニー声楽と特殊な発声技術。民族音楽学者Jean Jenkinsと、Ocoraの探求美学を体現する名プロデューサーCharles Duvelleによって制作された68年の名盤。ベドウィンに起源をもつラシャイダ人のぐるぐる巡る円環コーラス、虫の羽音に似たバズノイズを含むシダモ族の合唱、重なったり離れたりを繰り返すギミラ族の奇妙な男声二声など、独自音楽ずらり。ジャケの配色が異なる85年の後発盤。人類音楽遺産!

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180 Handicaps

Marion Brownの傑作『Porto Novo』('69)でのポストフリーの予言に満ちた名演の後、逸脱集団Instant Composers Poolへの参加を経て、ジャズの文脈から大きく逸れた宛先不明の即興実験へと踏み込んでいく、オランダのダブルベース奏者/作曲家Maarten Altena。初期ICPレーベルの12番として発表された、最初の単独作品となる73年作。骨折によってギプス状態となった自身の手首の不自由さをあえて演奏に投影するというもので、ついでにダブルベースもギプスで固めておそろのプリペアド仕様に。予測不可能な音が飛び出したり、たどたどしいタッチが絶妙な音情を醸し出したりの全8曲。大推薦盤!

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A Profanation Of Art

古代ケルトの吟遊詩人に倣った異文化を結ぶ地球スケールの旅を続ける、イタリアの作曲家Andrea Seki。活動初期となる89年に、ドラム奏者Rino ScarponiとのMystiqfystixなる名義で発表した幻の自主制作盤。彷徨う音像に、むき出しのミニマリズムと古代宗教や神秘主義のイメージが象徴的に織り込まれたリチュアルフォークの変種。ドラムのみを伴奏にした鬼気迫る絶唱から、ギターの震える轟音、環境音、放送ノイズ等が綴れ織りになった脳内イメージの木霊に溶けていく、片面前面に渡る内なるサウンドスケープ『Moulders Of Essence』(試聴1~2)収録。デッドストック状態で眠っていたお宝盤。強力!

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180 Rational Music For An Irrational World

『…平均律ピアノを捨て、未来の革命に備えよ』というスローガンのもと、84年から20年以上に渡って、純正律の奥深さを広める機関紙の発行やライブイベントの企画を行い、La Monte Youngをはじめとする著名音楽家が名を連ねた”純正律ネットワーク”。その信念に賛同する音楽家を紹介したコンピシリーズの89年の第一弾。試聴は、コンピューターを用いたガムラン音楽の再構築に取り組む作曲家Bill Alvesによる一曲から。国籍不明のエキゾシアターは、純正律に基づく奇妙な自作楽器を次々に考案し、誰も到達し得ない異形の音楽理想宮を創造した偉人Harry Partchの貴重音源。大推薦盤!

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Any Questions?

ディレイ、ループ、エコー、リバースといったギターの拡張サウンドを軸に、環境音楽やミニマリズムの作法と結びつけた独自の作曲に取り組いんでいる、セントルイスの特殊ギター奏者Carl Weingartenを中心とするグループDelay Tactics。オリジナルメンバーのReed Nesbit、シンセ奏者Walter Whitneyとのトリオ編成で発表した84年作。別働名義の名盤『Windfalls』('83)から連なる瑞々しい音響景色『Under The Ice』、揺れ動くテクスチュアに深々と打ち込まれるミニマルなドラムスが映える『On Green Waters』ほか全10曲。現在も活動の拠点となっている自主レーベルMultiphaseより。大推薦盤!

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180 Insound 2 Electronic / Computer Music

ピサ、フィレンツェ、トリノと並んで、イタリアにおけるコンピューター音楽研究の主要な拠点のひとつとなっていた、パドヴァのスタジオCSC(Centro Di Sonologia Computazionale)の成果を全三巻にまとめたシリーズ『Insound』の83年の第二巻。目玉は、Pietro Grossiと並ぶコンピューター音楽の先駆者であり、実験音楽集団NPS(Nuove Proposte Sonore)の創設も含めたその活動と秘蔵音源の数々が時代を超えて再評価を巻き起こしている、作曲家Teresa Rampazzi。ふわふわ転がる綿菓子みたいな電子音の感触が心地よい同氏の電子室内楽『Fluxus』ほか、四名の作曲家による全四曲を収録。大推薦盤!

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Botte Da Orbi

イタリアのプロデューサー/キーボード奏者Roberto Colombo。宛先不明の変態盤ばかりを取り揃えたインディペンデントレーベルUltima Spiaggiaに残した77年作。プログレとザッパを経由して極端に複雑化した多元的作曲構造に、ギミックだらけのグルーヴを偏執的な緻密さで詰め込んだ異形のパッチワーク。打楽器で参加のTony Rusconiをはじめ、Mauro Pagani、Ivan Cattaneoら、総勢40名以上に上る大編成の演奏陣もクセ強め。その後プロデューサーとして成功しますが、本盤を含むUltima Spiaggiaに残した二枚の自身名義作が創造力の絶頂。スリーヴアートもサイコー。大推薦盤!

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180 Book / Virtual Cowws

アコーディオンを用いた拡張的演奏の技巧、古典と現代/作曲と即興の境界を無効化する無軌道な好奇心、ダダイスティックな態度に貫かれた不遜なユーモアのセンスでもって、つわもの揃いのドイツ即興シーンにおいて唯一無二の存在となっている鬼才Rüdiger Carl。77年から96年の約20年間の仕事をCD3枚にまとめた、永久保存盤決定の大回顧コレクション。試聴は、Oehlen兄弟との治外法権的アプローチによる宅録シンセグループJailhouseの一曲から。有機的なゆらぎを醸し出しているCowws名義によるグループ即興(試聴3)は、各奏者の単独演奏をミックスする手法で録音されたもの。大推薦盤!

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The Frog Tape

ニューオリンズの伝統的なパーティダンスミュージックのグルーヴを魔改造ハモンドオルガンにぶっ込んで発射する怪人Quintron。気象現象から電子音を生成する気象シンセや、己の唾液を導体とする電子楽器などの斬新過ぎる創作楽器の発明家でもある鬼才。98年に人知れず発表された自主カセットテープを05年にレコード化したもの。こけおどしのB級ホラーグルーヴと、そこら辺の池で録ってきた蛙の鳴き声をミックス。子供の頃のミニマルミュージック原体験といえばこれだった、Bサイド全面収録の蛙の合唱も◎。地下コミックアートカルチャーと接続されたセントルイスの際物音楽専門レーベルより。大推薦盤!

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180 A New Sensation In Sound Vol. 1

作編曲家として数多くの名曲を生み出す一方で、放送用音楽業界を拠点に、ムーグなどのシンセサイザーを用いた電子音楽の制作にも取り組み、イージーリスニング/ムードラウンジの香気と型破りな実験性を備える宝石みたいなディスコグラフィーを残した、イタリアの巨匠Giampiero Boneschi。 その極めて独創的な閃きとアイデアが詰め込まれた名物ライブラリーシリーズの74年の一枚。アブストラクトな即興的爪弾きがなんとも云えない浮遊感を添えている夢見心地のスペースラウンジから、むき出しの原始テクノまで全14曲。放送用音楽屈指の名盤鉱脈である名門ライブラリーレーベルCAMより。大推薦盤!

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Reheated Chocolate Tangos

Pere Ubuを生んだ逸脱ロックの名産地であるオハイオ州クリーブランドの地下シーンから現れた、希代のはみだしロッカーBrian Sands。60年代サイケデリックロックやボウイといったロックヒーローからの影響をこじらせつつ、イノセントな煌めきを放つアウトサイダー的宅録ポップへと斜めに逸れて到達した境地がこちら。底抜けな逸脱志向と高純度のDIYポリシーを拠り所とする友人らとの潜伏活動した自主レーベルBizart Recordsに残された、79年の12吋ミニアルバム(全7曲)。試聴は、『Baby You're A Rich Man』のヘンなカヴァーから。何処までも逸れていくアシッドフォーキーな味わいもあり。大推薦盤!

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180 Premier Feu - Musiques Pour Le Ballet Du Fargistan -

舞台や映画の音楽を手掛ける作曲家/サウンドデザイナーであり、未知音楽探求者の道標となっている自身のブログ『Beyond The Coda』を通して、分類不可能な世界の周縁音楽に深い探求心と洞察を注ぎ続ける、アーキヴィストとしての顔も持つ異才Jean-Jacques Palix。振付師Brigitte Fargesの現代バレエの為に制作し、自主レーベルSongの1番として発表した90年作。プログラミング、作曲、即興を組み合わせる独自の方法論から生み出される、アブストラクトな映像的イメージを伴う現代室内楽の変種全16曲。Ballaké Sissokoとの共演など世界的に活躍するチェロ奏者Vincent Segalが参加。大推薦盤!

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Něžně Ke Světlu / Tenderly To Light

古典と伝統の古層を栄養源に独自の進化を遂げる旧チェコスロバキア発の地下音楽シーンから登場した、特殊チェロ奏者Vojtěch Havelと、妻のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者Irena Havlová。古い民謡や子守唄を想わせる、Irena Havlováの囁くような唄が全編にフィーチュアされている94年作。これほど唄に寄せた作品は他になく、異色とも云えるほどの聴きやすさですが、ゴシック教会の典礼音楽、インド古典のラーガ、ミニマリズム、それらの類似性の探求から醸し出される、それまでの二人の作品に特徴的な無時代的感覚や陰影を帯びた静寂の質感はそのまま。94年のMonitor-EMIチェコオリジナル盤。大推薦盤!

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180 Florida Frog Calls

フロリダ自然史博物館(旧称フロリダ州立博物館)の協力のもと、生物学者Richard A. Bradleyによって78年にまとめられた、同地に生息する蛙の鳴き声集。米国全土を見回しても、フロリダほど多種多様な蛙が生息している地域は他にないのだとか。ピッチを巧みに変化させ、まるで子供が壊れたエレキギターで遊んでいるような鳴き声でコーラスするアメリカアマガエル、小鳥のさえずりみたいな美声で鳴き交わすトリゴエアマガエルなど、フロリダ原産種を含む個性豊かな蛙の鳴き声たっぷり収録。数種の蛙、虫けら、野鳥が鳴き交わす、四季それぞれのフロリダの水辺の風景もあり。ヘルサマーの清涼剤。大推薦盤!

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Swinging Bars / Vulcans Play

現代音楽や実験音楽の文脈とは無縁の地点から響きの最深到達点を更新した異能彫刻家/工業デザイナーHarry Bertoia。ペンシルベニアの森の工房で黙々と制作された、ミニマルな造形美と音響性能を備える美しい金属彫刻の響き。最晩年の78年に全11枚のレコードにまとめられる、『Sonambient』と題した長大なシリーズの一枚。森の木々を連想させる多くの自立型とは異なる、モビール型の音響彫刻を用いた、同シリーズ中最も静謐な作品のひとつ『Swinging Bars』収録。試聴は、馥郁とたなびく余韻の帯から、聖歌や読経を想わせる唄うような抑揚が浮かび上がってくる圧巻の一幕。大推薦盤!

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180 How I Spent My Vacation

宅録スケールの手仕事的スタジオワークに自由なアイデアと探求心を詰め込んだ、Pere UbuのオリジナルメンバーらによるグループHome And Garden。逸脱ロックの名産地であるこのクリーブランドシーンのはみ出しロッカーBrian Sandsの自主レーベルBizart Recordsから発表した、82年の12吋盤ミニアルバム。試聴は、庭先の風景に理想郷的イメージを重ねた『How I Spent My Vacation』から。ミニマリズムとロックが大雑把に融合している『Where We Left Off』は、33回転で地球外ダブにブースト可(試聴-3)。すてきな装画は、同レーベルに謎めいた盤を残している怪人Larry M. Smiley。大推薦盤!

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