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180 O.A.S.I. : Il Cavliere Azzurro

サンプラーやテープを巧みに操り、世界各地の民族音楽の断片を電気回路内で再結晶化するイタリアの実験音楽家Paolo ModugnoによるO.A.S.I.。カンディンスキーの『青い騎士』をテーマにした舞台の為の86年作。極端に拡張された超越的な音響空間に、サンザやベンディールといった民族楽器の調べがこだまする『Il Gioco Dei Sogni』など、幻想的な揺らぎと国籍不明の異国情緒を漂わせる全8曲。土着と洗練が相容れるこの感覚は、ピグミー族のウォータードラミングを素材にした88年の傑作『Brise D'automne 』に直結。Alvin CurranやHarold Buddとの共演でも知られるPierluigi Castellanoが参加。大推薦盤!

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Herbe Rouge : Herbe Rouge

フリージャズと路上演劇を併せたような名作『Le Theatre a Bretelles』など、フランスの都市に根付く路地裏のフォークロアを奏でたフリージャズ集団Groupe LoのLuc Le Masneら、フォークロアと前衛と横断する端境の住人達による単発バンドHerbe Rouge。ZNRやLucas Troubleのリリースで知られる良質地下レーベルScopa Invisibleに残した78年の作品。どこかお伽めいた路地裏の情緒を奏でたGroupe Loとは違って、土着のカーニバルを想わせるどぎついフリークネスに満ちた寸劇混じりのジャズロック作品。Mike Westbrook Brass Bandなんかの良質な街角前衛音楽にも通じる味わい。大推薦盤!

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180 Pole : Kotrill

場外ホームラン級の奇天烈電子音楽『LIBRA』で知られるPhilippe Besombesも出入りした、Paul Puttiによる不定型の実験電子音楽ユニットPOLE。初期のPascal Comeladeも作品を残した同名の自主レーベルPOLEの1番にして、仏産なぞなぞ音楽最深部の一枚に挙げたい75年の作品。心地よい麻痺を誘う物憂げなオルガンのドローンに、電子音や水音が重なる20分に及ぶ脳内彷徨『Villin-Gen』はじめ、全く意味不明のダダイスチックな前半から、Heldonを逆さに聴いてる気分のエキサイチングな後半へと謎な展開を魅せる『Kotrill』など全3曲収録。激レアなポスターは無くインサートのみ付属しています。お宝!

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Monofonic Orchestra : Music Design

伊ボローニャを拠点とするItalian Recordsを中心に興った80年代アートパンクショックの仕掛け人のひとりMaurizio MarsicoによるMonofonic Orchestra。最重要作に挙げたい活動初期81年に発表した12inch盤。ぎくしゃくもつれるメカニカルなピアノの反復に、むきだしの電脳ビートが乗っかる名曲『Mi』など、からくりだらけのアンサンブルとミニマルな電脳ビートが入り乱れる全4曲(まったく脈絡の無い転調に次ぐ転調で聴感全8曲くらい)。数多のイタロパンク崩れとは一線を画するホームメイドアートパンクの大傑作!Great ComplottoやTRAX周辺のはみ出しパンクスが好きな人にも推し!

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180 Miniatura : Miniatura

カタルーニャの心を持ち前のエキセントリックなアレンジを交えて歌いあげるJaume Sisaはじめ、この翌年にカタルーニャ産文系アシッドフォークの名バンドMusica Dispersaを結成する面々にPau Ribaを加え、Miniaturaという名義で69年に発表した唯一の7inchミニアルバム。なんだか淡いもんが込み上げてくる『Noia』や、調子っぱずれな『Miniaturas』など、Jaume Sisaの名作1st『Orgia』やMusica Dispersaにダイレクトに通じる超良質のサイケ/アシッドフォーク全4曲収録。大変貴重な付属のインサートは、組み立てるとサイコロ状の立体ポスターに。大傑作!

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A.T.R.O.X. : Water Tales

Pascal Comeladeら国内外の端境の音楽家も巻き込むミラノの実験音楽集団The Doubling Ridersの仕掛け人Francesco PaladinoとPier Luigi Andreoniによって結成されたA.T.R.O.X.。二枚残した希少なLP作品のうちの84年の2ndアルバム。The Doubling Ridersでもな〜んとも云えないお伽性を滲ませていましたが、これはそんな得体の知れないメランコリーと電脳パンク調のざらりとした陰影とがトロトロに溶け合う紙一重の世界。危うさと夢心地が同居するこの際どい感覚!あらゆる音楽を呑み込んだミラノ地下音楽シーンを最もディープに体現する名盤中の名盤!大推薦盤!!

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180 Conrad Seto : Magic

カタルーニャ発の土着と洗練の狭間のシーンから登場し、ベルギーのDominique Lawalreeとも共作を残している鍵盤奏者Conrad Seto。Albert Gimenezの自主レーベルFilobus Recordsから83年に発表した作品。自身の演奏による電子ピアノ、シンセ、グランドピアノ、アコーディオンの他、ギター、ドラムス、リズムボックスを加えた小編成。心地よいドライヴ感をかもし出すミニマルなタッチのクロスオーヴァージャズコンポジションに、淡いトーンの心象描写を交えた大変美しい作品。そんな水彩みたいな世界観を写し取ったジャケもグー。良作が揃う少量プレスのFilobus Recordsの中でも特に希少な一枚。大推薦盤!

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V.A. : Masques Dan

ピカソはじめ、世界の現代美術家に絶大な影響を与えたアフリカ産木彫プリミヴアートの一大産地であり、部族ごとに異なる数百種に及ぶ奇抜な木彫仮面を用いた儀式で知られるコートジボワール。これは北西部に住むダン族の仮面儀式音楽を収録した71年のレコード。病気や災厄を祓うシャーマニックな祭儀音楽の他、森の精霊を表すという鳥笛の奇妙な演奏や、紐でくくった板をぶん回すブルローラーによる風のうなり、ピグミー族でもお馴染みの川面を打楽器のように打つウォータードラミングなど、アニミスチックな原生音楽ずらり収録。ジャケは玄関に飾って厄除けに。80年代の再発盤です。おすすめ!

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180 Fabrizio Cassano : Per Le Strade Dell'India

古今東西の音楽を呑み込んで前代未聞の超大陸音楽を生み出した伝説のバンドAktualaのひとりFabrizio Cassano。76年のインド行脚の際にテープレコーダー片手に録り歩いた音源を再構築した78年発表の作品。五感に訴えかける街角の喧騒に、路傍のミュージシャンの演奏や、お祭り風景、土着民謡といった音霊が重なり合って、異郷の路地裏の迷路に深く迷い込んで行くような幻想風景をあぶりだすサウンドスケープ作品。残念ながらこの作品、長期間のシールドで盤反りしているものが殆ど。このレコードはシールドを開封して状態を確認したものですが、僅かに歪みがあります。再生に影響はありません。大推薦盤!

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Andrea Centazzo : Andrea Centazzo Plays UFIP

70年代からSteve Lacy、Derek Bailey、Alvin Curran、Lol Coxhillら、世界各国のつわものと共演するイタリア即興音楽界を代表する打楽器奏者Andrea Centazzo。伊産完全ハンドメイドシンバルの名門メーカーUFIPの開発マネージャーとしての肩書も持つ彼が、UFIP製造の金属打楽器を使って演奏した75年の6曲入り7inch盤。単なるデモンストレーションではなく、とてもアコースティックとは思えない深遠な余韻に満ちた空間を浮き彫りにする圧巻の演奏。のちに自主レーベルからタイトルとジャケを差し替えて作品化されたのも頷ける傑作。音響彫刻を想わせる美しい佇まいの金属打楽器を写した見開きのジャケもグー。

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180 Toti Soler : Toti Soler

ジャズやロックにカタルーニャ地方のご当地音楽を取り込んだ70年代バルセロナ周辺の特異なバンド群の中でも、極めて独自性の高い音楽を生み出した伝説的バンドOMを率いた鬼才ギタリストJordi Soler改めToti Soler。名作揃いのソロ名義初期作の中でも代表作のひとつに挙げたい73年の作品。この後、作品を追うごとにフラメンコの影響を色濃くしていきますが、この頃は持ち前のフォーキーな憂色の歌心とフラメンコ由来の熱を帯びたアコースティックインプロヴィゼイションとが気まぐれに相容れるスタイル。ホームメイドな素描調の質感もいい感じ。名盤!

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Alfredo Lacosegliaz : L'orco Feroce

Gruppo Folk Internazionale、Ensemble Havadiaといった、汎地中海民族音楽を斜めに切り込む一連の先鋭的なトラッドバンドの仕掛け人のひとりAlfredo Lacosegliaz。そんな急進派フォークスと最前衛の即興演奏家が結集したミラノ発の過激な運動体L'Orchestraレーベルから77年に発表した作品。バンド名義の極端にややこしい音楽性とは打って変わって、アコースティックな演奏に淡い心象描写を交えて訥々と歌いあげる実験アシッドフォーク作品。儚げに揺れるオルガンの余韻と水音に乗せて歌う『Solfa Solfa Dodo (Dulcis In Fundo)』他全10曲収録。L'Orchestra初期の大変貴重な一枚。大推薦盤!

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